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「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」は、佐渡金銀山を代表する「西三川砂金山」「鶴子銀山」「相川金銀山」の3つの鉱山で構成される世界文化遺産候補です。 わが国では、鎖国という西欧の影響を大きく受けない状況の下で、独自の手工業による金銀生産が行われました。佐渡金銀山では、その生産技術の発展を示す採鉱・選鉱・製錬の遺構とともに、時代ごとの鉱山運営の変化を示す集落構造を目の当たりにすることができます。さらに、江戸時代に培われた技術や生産システムを基盤として、明治時代には、産業革命による機械化へのスムーズな移行に成功しました。
世界の鉱山開発の歴史は、手工業のあり方を示す佐渡金銀山と、産業革命以降の機械による開発を中心とする欧米の鉱山の双方がそろうことによって全貌を語ることができ、そこに佐渡鉱山を世界遺産に登録する意義があると考えています。
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